俯瞰力について巨石文明縄文文明

ヤンガードリアス

 未成熟のドリアンではありません。約12900年前に起きたとされる、地球規模の大イベントです。「ヤンガードリアス・イベント」などと呼ばれています。グラハム・ハンコックという作家をご存じでしょうか? 30年ほど前に、「神々の指紋」という著書で、世の中を賑わした作家です。私も上下巻の本を読みました。内容はほとんど忘れてしまいましたが、すでに同時期に存在していた高度な文明の痕跡をいくつも紹介していた書籍でした。 日本のマスメディアでも広く紹介されていました。私もそれがきっかけで著書を買いました。でもその後、今で言う都市伝説に近い主張の内容であったため、つい最近までその存在を忘れていました。最近たまたま部屋を整理しているときに、この2冊の本を見つけて、捨てようかどうしようか迷った挙句、いま本棚に並んでいる数少ない本の一つです。私の本棚に並んでいる本には、何かしらどこか引っかかるところがあり未解決で、とりあえず保管しているものが何冊かあります。そのうちの一つです。

 最近、偶然また、ハンコックの新刊「人類前史(上・下)」を見つけて、タイトルが今私がまさに興味のあることなので、思わずKindlle本で購入して読んでいました。かなりの文量の本で、内容も細か過ぎるので、端折って読んでみました。その中で、すべての話の背景にあるのが、この、「ヤンガードリアス・イベント」です。あまり聞き慣れないイベントですが、約12900年前から北半球の高緯度で、約1300年続いたとされる寒冷期を指します。それがどのようにして起きたか、そしてそれが地球にどのような影響を及ぼしたかが、未だに議論になっていますが、大小多数の隕石が地球に衝突したことが原因だとする説があります。その説の検証を、ハンコックは「人類前史(上・下)」の中で展開していました。ハンコックは著名なジャーナリストですが、研究者ではないため、関連学会で隕石衝突説は受け入れられていません。でも、著書の内容は極めて詳細に書かれており、学会とは無関係な私には、たいへん興味がそそられる内容でした。

 地球は誕生以来、徐々に寒冷化していますが、数万年単位で相対的な温暖化と寒冷化を繰り返しています。直近では、約2万年前に温暖化が始まり、現在に至っています。そんな長期的な変動の中で、なぜか約12900年前に、突如気温が急激に低下し始めて、それが約1300年続きました。これについてハンコックは、北米(いまのカナダ辺り)にあった分厚い氷河?氷層?に、大小の隕石が長年に渡り衝突し続けて、大規模な氷片が北米大陸に飛び散った痕跡や、その氷片による冷却化で、北米に住む先史文明人を含むほとんどの生物が死滅した証拠を、いくつも見つけたと書かれています。それ以外に、この急激な冷却化は説明できないと主張していました。もともと、衝突した隕石は、おうし座南流星群の母天体として知られている、3.3年で太陽を周回する エンケ彗星が分裂してできた、彗星よりも相対的に小さな多数の隕石とされています。約12900年前に、おうし座南流星群の中を通過する地球に、同じ軌道から何度も衝突していたとされています。ただ、隕石の衝突跡は必ずしも見つかってはいません。

 「人類前史(上・下)」の内容について興味がある人は、現物を読んでいただきたいのですが、私が興味を持ったことは、ハンコックは、ヤンガードリアス・イベント以前に、北米大陸には18世紀程度の知識や技術を持った先史文明が明らかに存在していたと主張しているところです。地球規模の詳細な地図もすでにあり、先史文明人が大洋を航海していたり、大規模な建築物を造る技術を有していたとも書かれていました。地球史上、隕石の衝突が繰り返されてきたことは明らかであり、恐竜が絶滅したり、大規模洪水が起きたりして、先史文明が何度も滅亡する歴史を繰り返してきた可能性は否定できません。シュメールの大洪水伝説や旧約聖書のノアの方舟などにも繋がるイベントだったのかもしれません。

 先史文明については、反重力を操ることができる技術か、超能力を有した人類もしくは宇宙人?が、地球に居ただろうという私の仮説は、先に書きましたが、先史文明などないと鼻から否定するよりも、想像を巡らし探求するだけでも面白いと思うのは、私だけでしょうか? ハンコックも、現存する巨石建造物などは、先史文明による何かしらの技術により、築かれた可能性を示唆していました。それらは、あいにく失われたか、忘れてしまったロステクなのかもしれません。反重力を操る先史文明が存在したと確信した私にとっても、ヤンガードリアス・イベントは今後も、さらに探求する価値がありそうです。