お散歩コース紹介トラベル日記

銚子その3(犬吠・銚子電鉄)

 銚子3日目は、犬吠(いぬぼう)の方に向かい、犬吠埼灯台や「地球が丸く見える丘展望館」に行ってみようと思い、銚子電鉄というローカル線があるようなのでそれに乗ることにして、駅に向かいました。銚子電鉄の駅は、銚子駅に隣接している、というよりは、駅舎はなく、銚子駅を間借りしている電鉄でした。チケットは電車内で買えるということで、銚子駅の有人窓口で、銚子電鉄に乗る旨伝えたら、素通りできました。2番線に移動して、その一番端の方に乗り場らしきものがありました。そして待っていると、草がボウボウ生えた線路の上をレトロな2両の電車がやってきました。6キロ程度の路線を20分ほど掛けて1台で往復しています。

 事前にホームページで調べたら、一度倒産しかけたが、ぬれ煎餅(ぬれせん)を販売したら、倒産を免れたとか、「まずい棒」を企画したとか(経営がまずいの意味)、日本一貧乏な鉄道会社とか、犬吠崖っぷちラインとか、自虐的な経営が功を奏して、鉄道ファンには有名な結構変わった鉄道でした。私は鉄ちゃんではないので、特段興味はありませんでしたが、これら事前情報とともに電車に乗り込みました。車内では、発車前に一人の車掌がキップを売りに来たので、一日乗車券を700円で買いました。片道350円ですから、往復すれば一日乗車券と同じ料金になります。電車が出発して少し乗った辺りで感じたのは、以前、千葉に来て乗った、いすみ鉄道の雰囲気に似ていました。やはり気候のせいなのか、のんびりした雰囲気の車内アナウンスと遅い走り辺りが。

 車内から見る外の景色はのどかそのもので(ただし強風が吹いている)、犬吠まで7駅ほど止まりました。それぞれの駅はほとんどが無人駅の小さい駅舎でしたが、個性的な造りや飾りなどがあり、地元の人たちに愛されている?のがわかりました。駅名には通常の名前の他に、なぜか、キャッチフレーズ?のような別名(こちらの方が大きく書かれていた)が付いていて、たとえば、「ナウル共和国」とか「ロズウェル」とか、怪しいカオスな雰囲気も醸し出していました。とにかく、乗って見て初めてわかる、「なにこれ」といった雰囲気の犬吠崖っぷちラインに犬吠まで乗って、駅に到着したので降りました。

 電車の外は、幸い雨はやんでいたものの、曇り空の下、結構な風が吹いていて、一抹の不安を抱きながら、10分ほど歩いたら、犬吠埼灯台まで到着しました。名前は聞いたことがある灯台ですが、もちろん初めてです。隣にはお土産やカフェが入った「犬吠テラステラス」(タイプミスではありません)がありましたが、まずは灯台を見ようと入口まで行ったら、「荒天のため見学できません」とあり、入口が閉まっていました。嫌な予感は的中しました。灯台の上からの眺め(上まで行けるのかどうかも知りません)を期待していたのですが、たしかに強風で落下でもしたら大変ですので、仕方ありません。それでも周りは太平洋で地平線まで見えていました。ただ、曇り空で写真写りが悪そうで、とりあえず、そのテラステラスに入って、お土産を眺めていたら、なんと、微かに日が差してきました。やはり、晴れ男なのかと思いつつ、辛うじてわずかに海面で光りが反射している方向の写真を撮りました。

 灯台前の広場を見渡すと、パネルのようなものがいくつかあったので、それらに近づいてみたところ、銚子全体を「銚子ジオパーク」として、銚子が位置する半島が極めて特異な場所にある旨、説明したパネルや、自然や生態系を説明したパネル、そして国定天然記念物として、白亜紀に堆積した地層を説明したパネルなどがありましたので、写真を撮ってメモしておきます。詳しい説明はできませんので、興味がある方はパネルをご覧ください。

 続いて、内陸の丘の方に20分?くらい歩いて登ったら、「地球が丸く見える丘展望館」がありました。銚子電鉄の一日乗車券の割引を効かせて、入場料は370円。早速、屋上にある展望台にエレベーターで上がり、外に出た途端、凄い風が吹いていて、展望台から吹き飛ばされそうになり、足がすくんでしまいました。でも、そこからの眺めは壮観でした。周囲が一望できます。周りを一周見ながら、遠くの方を少し拡大して写真を何枚か撮りましたが、先ほど見た犬吠埼灯台や、屏風ヶ浦と呼ばれる高さ60mもある断崖絶壁の上の平地にたくさんの風車が見えました。さらには、私が「嫌い」な洋上風車(どうやって採算取る?)も一つ初めて見つけました。

 もう吹き飛ばされそうだったので、建物の中に入り、周りを見渡していたら、展示コーナーがあり、そこには銚子で採れた琥珀(こはく)が展示されていました。琥珀は、中に昆虫などが閉じ込められた状態の物が重宝されています。そういえば、縄文時代には、黒曜石、翡翠と並んで、琥珀も貴重だったようで、特に琥珀は取れる場所が限られており、その内の貴重な場所が千葉のこの辺だということを知っていましたが、それにしてもこんな大きな琥珀もあるのかと思うほど、大きな物が展示されていました。

 さて、次の帰りの電車までまだ時間があったので、丘を下って磯の方に向かい、歩いてみることにしました。まずはお昼なので、お腹が空いたこともあり、食堂のようなお店をGoogle Mapで探したところ、地元の小さな食堂を見つけたので、そこに入って、生姜焼き定食を食べました。1000円でした。こういう何気ない地元の食堂が私は好きです。腹ごしらえもしたことから、Google Mapに沿って海岸線を歩きました。海岸線には、変わった形の岩などがありますが、写真に撮っても特段見栄えがしなかったので、1枚だけ、先ほどの嫌いな風車をバックにした「犬岩」の写真を載せておきます。Google Mapでもっと周りを見てみたら、銚子マリーナがあり、千葉科学大学のキャンパスもありました。千葉工業大学とは違う大学? 初めて聞いた大学です。どうして、こんなところにあるのかは調べていません。そのさらに先に、先ほど見た屏風ヶ浦があるようなので、そちらの方向を拡大して写真を撮りました。その後、そろそろ電車の時間が近づいてきたので、犬吠の一つ先にある終点、外川駅まで歩いて行きました。戸川駅は木造の小さな平屋で、その隣に赤い電車の車両がありましたが、これは展示されている古い電車でした。駅舎の中やカオスな駅名を見ていただけば、どんな鉄道なのか少しは伝わるかどうか。

追記:先日のYahooニュースで、犬吠テラステラスが閉店することを知りました。その前に見れたのはよかったのですが、残念です。犬吠埼に行く人が減ってしまうと、銚子電鉄の利用者が減ってしまうので、ぬれせんに続く物を見つけなければ...