お散歩コース紹介日記

千本桜お散歩コース

 いつも思いつきでふらっと写真を撮ることが多いのですが、今年は桜の開花が例年よりも1週間以上早いようで、仙台ですと、だいたい4月上旬のところ、2,3日前にもう開花宣言がありました。ちょうど年度末で、昨年は松島と塩釜にふらっと写真を撮りに行きましたが、今年はフムフムと考えたら、白石川沿いに生えている千本桜が頭に浮かび、その翌日の今日、お散歩ついでに写真を撮ってきました。ちなみにカメラはいつものNikon Z6 + Nikkor Z 24-200mmです。どの程度の開花状況なのかも前もって調べもせず、10時仙台駅発のJR東北本線白石行に乗って、35分くらいで船岡駅に着きました。大学院生のころ、航空宇宙技術研究所角田支所(現在のJAXA角田)にアルバイト(プログラミング)で毎週通っていたことがあり、その最寄りの駅が船岡駅です。

 まず最初に向かったのは船岡城跡公園です。船岡駅から歩いて15分程度で到着します。ここは「桜まつり」が始まると、すごい人出で、車も渋滞します。今年の開催期間は明日から始まるようで、幸い人出は開催中の10分の1くらいでした。小山の中腹に公園はありますが、山の頂上には観音様があります。公園に入りましたが、桜は三分咲きくらいで、屋台はまだ準備中で、人はほとんどいませんでした。明日になると、この公園がいっぱいのお花見客と酔っ払いで埋め尽くされます。以前来た時は、ステージでイベントも開催されていました。

 船岡城跡の桜の名所は、何と言っても観音様がある頂上から見下ろした白石川の千本桜です。頂上までは歩いて登れますが、いつもきつい思いをして頂上にたどり着いているので、今回は紹介も兼ねて、「スロープカー」に乗って頂上まで行きました。以前は山を登っているところを、スロープカーが横切って昇っているのを見て、「こんな恥ずかしい物に乗れるか」と思っていたのですが、今回はお年寄りに混じって、お年寄りになってしまった自分も乗ってみたら、意外と快適で、5分ほどで頂上に到着しました。片道250円で往復チケットも売っていますが、帰りは山を歩いて下ることにして、体力を温存したい人は、登りの片道チケットだけを購入することをお勧めします。スロープカーを降りてすぐのところには、フラワーガーデンがあり、いろんな花が咲いていますが、何と言っても観音様です。

 観音様のある頂上から船岡駅方面を一望することができ、白石川に沿って千本桜が三分咲きくらいになっているのがわかります。ただいつも思うのですが、広くて遠いため、実際に見た桜の印象がなかなか写真では伝わらないかもしれません。観音様の足元には、「天空カフェ」というお店もあり、外のテーブルで食事もできるようですが、せっかちな私はすぐ山を下ります。下る途中にある駐車場には1本大きなしだれ桜があり、みなさんよくそこで記念写真を撮っています。さらに下ると、「樅ノ木は残った展望デッキ」に到達します。昔、NHKの大河ドラマになった、山本周五郎の小説「樅ノ木は残った」の伊達騒動の時代から生えている樅ノ木なのでしょうね。このデッキからですと、千本桜がかなり近くに見ることができます。さらに下には、展望用の橋がJRを跨いでかかっており、そちらまで下りました。

 橋からの眺めですが、期待していたほどではありませんでした。撮り鉄ちゃんが電車が来るのを待っていましたが、私は河原沿いに歩くことにして、橋を降りました。写真的には、この河原沿いを歩いて撮ったのが一番見ばえがいい、ように思いますが、いかがでしょう? 電車がたまたま通ったところの写真も撮りましたが、私的にはどうでもいい感じで、紹介するのはやめておきます。その後、12時35分船岡発仙台行のJR東北本線に乗って帰りました。だいたい2時間くらいのお散歩コースでした。明日、もしくはあさって土曜日からは超混みになります。ちなみに、アジサイもたくさん植えてあり、初夏も良さそうですが、このタイミングで来たことはまだありません。