ベルリンの壁
東西冷戦で1961年に突如できたベルリンの壁は、1989年に崩壊しました。そしてソ連も崩壊しました。知らない若い方も多いかと思いますが、当時の映像では、市民が壁によじ登ってハンマーで壊しながら歓声を上げていました。でももしいま、みなさんの周りにもベルリンの壁があるとしたらどうですか?そんなもんあるわけないだろう、というでしょう。それでは、この「ベルリン」を「マスメディア」に置き換えたらどうでしょう。ベルリンの壁の中にいた人たちは、自ら管理されていることは知っていました。それを常日頃から苦痛に思っていたでしょう。いま、そんな壁などないと思った人は、そもそも自分がまさかその壁にコントロールされているなどとは思ってもいませんね。日頃テレビをよく見ている人は、特にそう思うでしょうね。でもいまこの壁が崩壊するかもしれないことはご存じですか?そんなの知らない。そうでしょう。自ら造った壁を壊すのはよほど勇気のいることです。でももしこの壁が壊れたら、そんな壁などないと思っていた人は、何が起きたのかがわからず、キョトンとしてしまうかもしれませんね。そんな壁を維持している人たちは、その壁が崩壊したらどうするのでしょう?罪深いことです。天国には行けないでしょうね。そもそも行く気などないのかもしれませんが。