人生について処世術について考えすぎると鬼が出る

考えすぎると鬼が出る

 これは、ずいぶん前に、私があることで悩んでいることを相談した際に、D先生に言われた言葉です。まさに、疑心暗鬼のことですね。私も、ぼーとしながら、漠然と頭の中で、思考を転がしていることがあるのですが、こういう時はたぶんα波とかが頭から出ているのか、結構好きです。正解がわかっていることをさらに考えることはまずありませんが、考えているということは、まだ正解や真理が見つけられていない状態です。ただ、考えすぎの状態に陥っていることはありませんか?たとえば、私の研究ではプログラミングしますが、たった一つのバグ(プログラム上の間違い)を見つけるために、さんざん探したが見つからないということはよくあります。その際に、ここは絶対間違っていないと思い込んでいるところに、後でバクを見つけることがよくあります。一日中バグを探していると、さすがに頭がつかれてしまい、ストレスも溜まってしまい、ますます見つけられなくなります。文章を書いているときもそうです。誤字脱字はなかなかすべて取り除くことはむずかしいです。そんなときはどうするかというと、数日休憩する、他の人に探してもらう、など、自分で考えることを止めることにしています。プログラムや文章は、いったん数日寝かせておいた後にもう一度見直すと、比較的簡単に間違いが見つかるものです。

 人生において、考えこんでしまうことは誰でも経験することです。どっちの服を買ったらいいか悩んで、結局買ったものに後で後悔する。選択肢問題でどれを選んでいいかわけがわからなくなり、最初思ってものとは違うものを選んでしまう。彼女が何を考えているかがわからなくて、まさに疑心暗鬼に陥る。考えすぎているときに得られた結論は、もしかすると暗闇に出没した鬼から与えられた偽の解かもしれません。そうならないためには、一度出直す、別の問題を先に解く、などその場からいったん離れるのがいいかと思います。ただ、恋愛については、あまり人のことは言えませんが、相手が信頼できなくなった時点で終わりかもしれませんね。