処世術について日本人再考祖国が愛せない?

祖国が愛せない?

 オリンピックが始まれば、自分の国の選手をどこの国の人でも応援しますね。他国の選手が負けるとついつい大喜びします。でも、これは普通のことです。誰でも、無意識に自分の国(国民)に同調します。でも、自国の指導者が嫌いな人はたくさんいます。日本も例外ではありません。いまの日本は?岸田さんが好きな人はどれくらいいるのでしょうか?おかしなことばかり平気でやっています。本人もおかしいことはわかっているのに、そうせざるを得ないのでしょう。だって、逆らったら、もしかして...。岸田さんだけではないでしょう。いまの国会議員はみんな同じです。国民のことなんか全然考えていません。次の選挙でいかに勝つかだけを考えている職業政治家です。裏でいっぱいもらっているのでしょうね。どこかの外国の銀行にでもため込んでいるのでしょうか?世界の「主流」に合わせて生きていれば、国会議員ですから自分自身は安泰でしょう。私から言わせれば、もはや国民無視の売国奴です。「祖国を愛する」、なっていうと、いまの日本人は、「ダッサ」、「草」とか、SNSに投稿しそうですね。その方が受けるからでしょう。ついつい、SNS受けを狙って、本音ではないことを平気で投稿してしまいます。

 我々は、それぞれの国の指導者を見て、ついついその国の国民も同じ考えであると思ってしまいませんか?たとえば、お隣さんの国も。あいにく、最近のお隣さんの指導者はあまり好きにはなれませんが、でも私は、史記とか三国志の時代に出てくる武将や軍師が大好きです。当然、暴君もいました。勝者が造った歴史ですから史実は闇の中かもしれませんが、たとえば「久しく尊名を受くるは不詳なり」、と言った范蠡(はんれい)は史記に書かれた呉越の時代の政治家です。長らく権力に居座ってしまうと、災いのもとである、というような意味です。日本の平家物語にも、冒頭に、「奢(おご)れるもの久しからず」、とあります。久しく尊名受けっぱなしで、奢れている政治家ばかりですね。アメリカも、日本人ならみなさん憧れる国ですよね。自由・民主主義を掲げ、アメリカンドリームが実現できる夢の国だったはずです。でも、いまのアメリカは?なんか相当変ではないですか? 原爆を落として平気な顔をしています。やたら日本にちょっかいを出していたロシア帝国、ソ連。そして、いまのロシア。ウクライナにひどいことをしていると連日報道されています。戦後、日本人を60万人もシベリアに抑留しました。まさに奴隷ですね。でも、今の悪党?プーチン率いるロシアの国民の方が、いまの日本、中国、アメリカよりも、よっぽど愛国者に見えてしまいます。いまいる世界中の政治家の中で、本当に国民のことを考えて政治をしている人は誰でしょう?私は思い当たりません。たぶん、国民のことを考えていたら、次の選挙で負けるのでしょう。

 独裁者が支配する祖国など愛せない。そう思って諦めてしまう。政治家のやることはおかしいけど、自分の意見など伝わらない。ワ○チンの接種はなんか変だと気が付いていても、それに逆らえない。マ○ク着用、LBGTQ、男女共同参画、男女別姓、女系天皇、減反政策、郵政民営化、軍○研究禁止、大学独法化、留学生優遇、横田基地から来日、ハ○トラ・ブ○政治家、太陽光パネル義務化、北海道買収、大阪独立、宮城県水道民営化、ゼロ金利政策、円高容認。これらはみんな、これまで、日本で起きたこと、そして起こそうとしていることです。どうでしょう。良かれ悪しかれ、日本人は望む望まざるにかかわらず、それを進める政治家を選択してきたわけです。これらに共通していることは、ある程度、歴史を再認識した人でなければわからないでしょう。それは、フランシスコ・ザビエルの来日、ペリーの来日からもう始まっています。これら二人が何のために日本に来たか?教科書で教えている理由で来ました、という方にはまったくわからないでしょう。それでは何で教科書に書いていないのか、と思われますね。それは先にも書いた、歴史は勝者が作るからです。

 ダイバシティ(多様性)が重要だとかで、いろんな文化、人種、思想の人たちが集まるのはわかります。私も賛成です。世界中のいろんな人種の人たちと仲良くすることに反対する人は普通はいないはずです。そもそも1919年のパリ講和会議で、日本は世界で初めて人種差別撤廃を訴えた国です。でも却下されました。世界中で、奴隷を必要としていたようです。多様性をはき違えてはいけないのは、世界中の国がすべて、多様性の名の下に、文化も人種も思想もごちゃ混ぜになったとき、それぞれの国のアイデンティティはどうなるのでしょう?それぞれの国にアイデンティティがあるからこそ、多様性が生まれるわけで、ごちゃ混ぜになったら、すべて画一化されたことと同じになってしまいます。今の日本の大学もまさにそのような状態になっています。外国人観光客がたくさん来日して、たくさん買い物をしてくれるのは大歓迎です。でも、その国の土地を買いあさって、住み着いて、地元民を追い出すような行為は、その国のアイデンティティを完全に無視している行為です。大量の移民を受け入れて、それらの人たちに参政権を与えたら、いずれ祖国は他国になってしまいます。お金で政治家を買収して、武力で国を広げて、他国を支配して、その先に何が残るのでしょう?人民を支配して、奴隷にして、承認欲を満足した、一部の支配者の高笑いしか私には聞こえてきません。そこに、国民はまったく不在です。