人生について庭ダイアリー日記

生命力を感じる

 人間の生命力がどんどん衰えている中で、動植物の生命力を感じる事象が、自宅の庭でいっぺんに起きました。小出しにしていると次の事象が起きそうですから、まとめて、庭ダイアリーの特集記事として記録します。例年、この時期、花が咲き終わったツツジ(普通のツツジ、ドウダンツツジ、山ツツジ、吉野ツツジ)や伸びたイヌツゲを刈り込んでいます。今日それをやりました。電動のバリカンで刈っています。普通のツツジを刈っていたとき、周りでハチが飛ぶ音がしていたので、いつもの熊(クマンバチ)かと思いながら刈っていました。すると、刈る前は見えなかったツツジの中の方に直径10cm程のハチの巣を発見しました。熊のやつ、こんなところに巣を作っていたのと思ったら、よくよく見るとスズメバチでした。その瞬間、少し引いてしまいましたが、一匹だけで、幼虫の世話をしていたらしく、こちらを襲ってくることはありませんでした。

 次に、ドウダンツツジを刈り込んで、さらにイヌツゲをタマゴ型に刈り込んでいたら、中の方に、今度は鳥の巣を発見しました。鳥の巣といえば、すでに伐採してしまいましたが、しだれ桜に野バト(ポッポ-ポッポと鳴いているやつ)が巣を作り、タマゴも産み付けていたのですが、ある日、台風の強風で巣が吹っ飛んで、タマゴが下に落ちて割れていたことがありました。今度見つけた巣は結構立派な巣です。ふと、最近、庭で水を撒いていたとき、突然、ヒナ鳥が近くに飛び落ちてきたので、どこから来たのか不思議に思いながら、追い掛けようとしたら、早足で、玄関の扉の下から外に出て行きました。すると、近くの電線にエサをくわえた鳥が止まったので、親鳥だろうと思ったことがありました。その後、ヒナ鳥がどうしたかは確認していないのですが、思い返せば、最近庭で朝方、キーキー鳴く鳥がいて、少しうるさいと感じていたのは、イヌツゲの巣にいたヒナであったと把握しました。鳥はスズメより大きな鳥で、最近近所で増えていた鳥ですが、調べてみたら、たぶんヒヨドリのようです。全体が黒くてほっぺたが赤っぽい色をしていました。

 さすがに、スズメバチの巣を観察するのも何なので、スズメバチには何の罪もないのですが、キンチョールで駆除しました。鳥については、幸いヒナ鳥は巣立ったと判断して、庭のイヌツゲもお役に立って良かったと思います。ただ、巣を見た瞬間、複雑な気持ちになったのは、巣を構成する半分くらいが、ビニ-ルのひもだったことです。自然破壊が鳥の生存にも深く関わっていることを実感しました。

 以前、道路側の電線に引っかかりそうになっていたので、惜しみつつ、道路側で巨木化していた、しだれ桜と柿の木を伐採しました。いずれも幹の切り口だけが残った状態だったのですが、あいにく桜はそのままです。でも、柿の切り口付近からはたくさん芽が出てくるので、そのうち幹に一番近いのだけを伸ばしていたら、なんと、今年また花が咲きました。植物の生命力を感じます。伐採前は、大きな渋柿が大量に出来て、それを干し柿にしていましたが、今年はどんな柿が出来るのかこれから観察します。観察中といえば、アゲハ飼育用に購入して育てていたスダチにまた葉っぱが付いて、そろそろアゲハがタマゴを産み付ける頃ですが、いまのところ、まだのようです。例年、タマゴがふ化して、鳥の糞になって、緑の芋虫にはなるのですが、その後、忽然と姿を消します。結局、鳥や蜘蛛?に食べられていることがわかりました。今年は少し本気になって成虫になるまで観察しようと思っています。昆虫飼育用の網があるようなので、それを買って、その中にスダチを入れて観察する予定です。ちなみに、小学4年生の時に、アゲハの観察日記を書いて、市の科学コンクールで入賞してこともありました。

 最後にもう一つ、庭に自生していたイチゴの株を鉢植えして、つい最近、三つ実が付いたので、食べてみた話は書きました。昨年この時期辺りから、たくさん触手(ランナーというそうです)が伸び始めて、延々と長くなっていくので、どうしようもなく夏頃に切ってしまいました。調べてみると、そのランナーが地面に着地したところから、また根っこが生えて、イチゴは増えることを知りました。そこで今年は、鉢植えのイチゴを、イチゴタワーに移植しました。三段重ねになっているプランターです。伸びたランナーを下二段の土に着地させる予定です。あと、モミジの芽を一つ鉢に移植して育てた話も書きましたが、1本あるモミジの木から、毎年種が地面に落ちて、翌年の春先から、大量に芽が出てきます。これまではすべて抜いていました。今年は少し毛色を変えて、モミジの盆栽でも造ろうかと、8本ほどプランターで育て始めました。元気に育っています。この先どうするかは、実はあまり考えていません。