人生について日記昆虫の世界

昆虫の世界

 8月も下旬になり、仙台では学校の夏休みも終わりです。日中の気温は秋には程遠く、日によっては30度を超えていますが、朝方の気温はぐっと低くなりました。つい最近まで、自宅の周りでも、セミの声が耳鳴りのように聞こえていましたが、ここのところトーンが落ちてきました。その代わりではないですが、夜鳴く虫の声、コオロギなのかキリギリスなのか夜中なので正体を見ることがないのですが、窓を開けて寝ていると、一瞬目覚めかけたときに耳に入ってきます。自宅の庭も半ば森化しているので、たくさん住み着いています。たくさん住み着いているという点では、以前書いたセミの幼虫が住み着いているのをはじめとして、いろんな昆虫が住み着いています。虫が嫌いな人にとってはえらい迷惑な話になりますが、私はむしろ好きな方で、時々観察しています。カブトムシとかアゲハチョウなんかでしたらば、この上なく楽しい観察ができますが、あいにくあまり皆さんが好きになれないものばかりですが。

 現在の家は中古で購入したのですが、先にも書いた通り、庭が森化しているのは、前所有者が樹木をたくさん植えていたことによります。最初に庭を見た時、少し鳥肌が立ったのを覚えています。草木の根元に、ちょぅと表現しずらいのですが、小さなストッキング状のものが、上は草木に接触して、下は地面に入りこんでいるものがたくさん付いていました。その時は気持ち悪くなって、必死に取り除いていたのですが、ジグモの巣であることが後でわかりました。ジグモ以外にもクモはたくさん住み着いていて、クモの巣をたくさん張っています。子供の頃はクモが大嫌いでしたが、最近はすこし可愛く見えるようになりました。クモの顔をよく見てみると、体に比べて大きなクリっとした丸い目が付いてます。覗き込んだときはクモもこちらを見ています。それにしても、クモの巣は芸術作品だと思います。誰に教えらたわけでもなく、規則的に繊細な模様を黙々を造っています。ちょっと変ですか?

 キアゲハを呼び寄せるために、以前スダチの植木を購入しました。不思議なのは、周りにもたくさん木があるのにもかかわらず、キアゲハは毎年このスダチに卵を産みます。卵がふ化すると、まずは鳥の糞のような幼虫になります。これはまさに食べられないようにするための進化です。次に緑色で縞模様の芋虫に変わります。それがスダチの葉っぱを食べて、どんどん大きくなります。ただ、幼虫がサナギになって成虫になるのには、仙台はどうも夏が短すぎるのか、サナギになるまでは観察したことがあるのですが、あいにくサナギから成虫になったのを観察したことはありません。むしろサナギになる前になぜか皆突然いなくなることが多いです。最初はどこか別の場所に移動して、人知れずサナギになっているのかと思っていました。でも、いなくなった後に、糸状のものが葉っぱから垂れ下がって、その下端に小さな玉状のものが付いているのを発見したとき、クモに食べられたことがわかりました。昆虫の世界も生存するのがたいへんです。一方では、大量に幼虫がふ化して成長しながら葉っぱを食べてしまい、あやうくスダチが枯れる直前までになったこともあります。

 ダンゴムシも大量に住み着いてます。ダンゴムシがいるのは土が健全である証拠だといわれていますが、あらゆるものの陰、植木の下とか、土の中とか、 樹木の一部腐食したところとかに住み着いています。土を浄化してくれているようで、いいものなのですが、嫌いな人は駆除してしまうでしょうね。それから、以前は、ゲジゲジ、ムカデなども見かけましたが、最近はお目にかかっていません。蚊やコバエも以前はたくさんいたのですが、水たまりを極力なくすようにしたおかげか、最近は減ってきました。とはいえ、夏場に半袖、半ズボンで庭に出るものならば、途端に蚊に刺されますので、真夏でも庭に出るときは、極力肌を覆っています。したがって、早朝の作業が必須です。新緑の頃に、 樹木の葉っぱに大量に卵を産み付ける、いろんな昆虫もいます。それがふ化して幼虫になったシーンは、鳥肌ものです。アブラムシは事前に農薬を散布してます。あと葉っぱに水をかけておくと、卵を産み付けずらくなるようです。

 食料危機になったとき、最後の栄養源として、昆虫食が最近注目されていますが、現状では私もさすがに食べるというまで好きにはなれません。子供のころは、イナゴやハチの子などを食べたことはありますが、芋虫、カメムシ、クモが、焼いて食べるとおいしいですよ、と言われても、ちょっとそれだけは経験したくはありませんね。