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日本人の長い歴史

 日本の歴史を学ぶ時、縄文、弥生、飛鳥、平安、...、と勉強します。国の歴史を語るとき、こんなに長い歴史を語れるのは日本だけです。なぜならば、他国では、国と国が戦って負ければ、負けた国は亡びます。勝った国に代わるということですね。あいにく、紀元前から今日まで勝ち続けた他国はありません。日本は、これまで幸い他国に侵略されたことはありません。幾度か政権は変わりましたが、皇紀によれば紀元前660年の神武天皇建国以来、日本の象徴としての天皇は今日まで続いており、それが大和国日本の歴史とされています。ただし、前にも書きましたが、1万年以上前からすでに「日本人」の歴史は始まっていました。これまでに、実際には侵略されかかったことは何度かあります。元寇の襲来、キリスト教布教、ペリー来航、日露戦争、第二次世界大戦、そして今でしょうか。幸い日本が滅ぶことはなく、今日まで続いています。縄文の時代から続く島国の長い歴史があったことが幸いしていることはたしかです。

 よく、「結果がすべて」といわれることがあります。でも日本人ならば、過程も大切にしたいと思いませんか?結果がすべてという考え方はもともと日本的な考え方ではありません。大陸で繰り返された戦争では、負けるとみんな奴隷にされてきた歴史があります。それゆえ、勝つためにあらゆる手段(それがたとえ卑怯な方法でも)で戦ってきた辛い歴史があります。冷酷な見方ですが、「勝者がすべて」から、「結果がすべて」が来ています。したがって、勝者にとって過去の歴史はあまり意味をなさないことになります。真実を隠し勝者により塗り替えられた歴史を我々も教えられてきました。江戸時代まで日本では、戦いで敗れても、武将一族が打ち首になったこともあったかもしれませんが、一般の民が奴隷になることはありませんでした。また、戦にも最低限の礼儀はありました。他国からみれば、バカじゃないの、と言われそうですが。政権が交代しても天皇を権威とした日本は続きました。誰も天皇に取って代わることはできませんでした。なぜならば、現人神(あらびとがみ)とされていたからです。

 日本人が普通に興味のある自国の歴史も、他国ではそもそも自国の歴史自体が希薄で、かつ「勝者がすべて」の歴史しか語れないので、自ずと「結果がすべて」の歴史感が身についてしまうのかもしれません。日本人は自国の長い歴史を語ることができる数少ない民族です。他国からすればものすごくうらやましい民族なのです。そんな日本の歴史に妬みや嫉妬を感じ、その歴史に終止符を打たせようと画策している人たちがいることも事実です。というよりは、ほとんどの日本人が気が付かないうちに、すでにそのように仕向けられています。具体的な話はやめておきます。お人好しな日本人の裏で着々と進められています。手遅れにならないためには、やはり日本の本当の歴史を知る必要があります。どうやって知るか?そんなに難しいことではありません。ネットや書籍などでも探せます。単にテレビや新聞の情報だけでは、自分が間違っていることすら気が付きません。情報はいろんな手段で自ら収集して、最終的に自分でその真偽を判断しましょう。