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持続可能

 持続可能な社会を実現するため、・・・。よく聞かれたキャッチコピー、SDGsはSustainable Development Goalsの略です。持続可能は英語でサステナブル(Sustainable)ですが、聞いたことありますか? 持続可能とは何かを理解しようと思えば、また逆説的思考をするのをお勧めします。すなわち、持続可能ではない状態とは何か? 収入が途絶えているのにお金ばかり使っていれば、いずれ経済的に持続不可能になります。これは個人だけではく、企業、そして国にも当てはまります。したがって、収入と支出のバランスが大切であり、それがバランスした状態がサステナブルな状態です。他にも、お互い好きで結婚した夫婦が、結婚してから喧嘩ばかりして、相手の言うことに耐えられなくなったとき、夫婦にとって持続不可能な状態が訪れるかもしれません。その時は、離婚して新たな人生を歩むことを選択する人もいます。

 化石燃料を使っていると、二酸化炭素を大気中に排出して、地球の気温が上がり、いずれ人類は地球に住めなくなる。これが、SDGsの根底にあります。そのため、二酸化炭素を排出する石炭火力は廃止して、再生可能エネルギーである太陽光発電や風力発電を導入しなければならない。石炭火力は悪、太陽光発電は善と位置づけた政策が、SDGsです。一時、メディアではSDGsのワードが至るところで使われていました。特に企業などは、我が社はSDGsに貢献しているというキャッチの宣伝が流行していました。企業の立場で言えば、SDGsを推し進めなければならない時代背景があるときに、それに反する宣伝はできませんから、内心何を思いながら造ったコマーシャルかは知る由がありませんが、必然的にそのようにせざるを得なかったと思います。

 でも、どうですか、いま? みなさんもすでにお気づきだと思いますが、持続可能と謳いながら導入されている太陽光発電が、そもそも日本の自然を破壊しています。どちらの持続可能性が大事でしょうか?  釧路湿原を潰して、メガソーラーを造る必要はありますでしょうか? そもそも、狭い日本国土に太陽光パネルを敷き詰めても、日本の電力を賄うことは不可能です。なぜならば、太陽光発電は夜中は発電しません。仮に100%太陽光発電になったことを想像してみてください。夜中は発電しないのはもちろんのこと、日中にもし雨が降ったら、発電量は10分の1に減ります。何が起きるかと言えば、日中も停電してしまいます。

 風力発電もしかりです。高さ300m以上もある風車が開発されていますが、その発電量は意外とたいしたことはありません。わずかな電力を得るために、土地のない日本では、山の中や、最近は海上風車なども開発されています。技術的には開発する意味はありますが、それらを日本に導入しても、風向きがすぐ変わる日本では効率良く発電ができないのはもちろんのこと、台風などが来て、風車が破壊されてしまうリスクの方が高いでしょう。結局、メンテナンスに経費と時間がかかります。また、風車のある景観がどのように写るかは人それぞれかと思います。太陽光発電も風力発電も端的にいえば、電力供給というよりはSDGsを利用した物自体を売る側の論理かと。電気を買う側のことは考えていない? 儲かれば自然破壊など知ったことではない? という本音が聞こえてきますが、私だけでしょうか?