俯瞰力について情報は俯瞰的に

情報は俯瞰的に

 信号を渡るときには、信号だけを見るのではなく、周りの車の動きも見ないといけませんね。車は当然信号に合わせて止まってくれると思いますが、私も一度ならずとも、危うくはねられそうになったときがありました。青信号で渡ろうとしたとき、念のため近づいてくる運転手の顔を見ていると、どうもこちらも見ていません。そのまま赤信号を直進していったこともありました。ぶつかって来たらコテンパンにしてやろうなどと思って骨でも折ったら、その後がたいへんですから、当然とっさに避けました。コンビニやスーパーで買い物をするときは、欲しい物以外にも周りを見渡しませんか? 彼氏、彼女を決めるときも、ついつい周りと相対的に比較したりしませんか? でも、相手に一目惚れでもしたら、途端に周りが見えなくなることもあるでしょう。ブランド品や高級品が欲しいと思ってしまうと、それを手に入れるまでドーパミンがバンバン放出状態になり、他の物にはまったく興味がなくなることをあるでしょう。自分の身の回りで起きている事象ですから、それは人ぞれぞれで、それぞれの価値観に従っても、それほど人生に影響は与えないと思います。

 たとえば、ネットで情報を入手するとき、まずはGoogle検索などで探しますね。そして、一番最初に出てきた情報をついつい信じてしまいます。以前も書きましたが、私はいまテレビや新聞はほとんど見ないし読みません。みなさんはたぶん、テレビの情報番組や新聞も見られると思います。昔は私も新聞を読んでいましたし、テレビも見ていました。新聞は昔は朝日新聞を取り、1面の天声人語はよく読んでいました。ところが、いつだったか忘れましたが、元旦の1面に、韓国の記事が載っていたわけです。それも韓国はすばらしいという記事が。そのときは、なんで日本の元旦の新聞に、よりによって韓国の事を書くのかという素朴な疑問を感じました。結果的にその数年後に朝日新聞は解約して、地元の新聞に切り替えました。地元の新聞は大丈夫というわけではありません。1種類の新聞やテレビ1社だけの情報に頼らず、できるだけ複数の情報筋から情報を入手するようになりました。たとえば、新聞なら産経新聞と朝日新聞とか、テレビなら、NHKとフジテレビとか。でも、いまみなさんも感じているかと思いますが、どの新聞も、どのテレビも同じことを言っています。アメリカなら、まだ、CNNに対してFOXテレビなどで相反する意見の報道がなされているのですが、あいにくいまの日本では、みんなほぼ同じことを言っています。それならば、複数存在する意義がありませんので、1社で十分です。

 Google 検索でトップに出てくるから、それを見れば十分であるとすれば、フィッシングサイトに誘導されてしまう恐れもあります。Duck Duck Goという検索エンジンをご存じですか? Google 検索とDuck Duck Go検索を比較してみると面白いことがわかります。同じ情報を検索しているにもかかわらず、Duck Duck Goには全然違うものが出てきます。この違いはどこから来るのか? 残念ながら、Google 検索では検閲されている情報が表示されません。日本のマスメディアがみんな同じことを言っている。それ自体に素朴な疑問を感じませんか? コロナウイルスが流行し始めたら、どのテレビでも毎日感染者数を報じました。得体の知れない疫病が発生しているわけですから、私も最初はそれは当然だと思っていました。その後、ワクチンが供給されたら、みなさんに接種を呼びかけました。1回、2回、3回と。そして、マスクの着用、濃厚接触者のPCR検査。感染症が流行して、その感染が広がらないよう、国を挙げて、感染防止に努めていると普通は思います。これらに反する人には、「反マスク」、「反ワク」というレッテルを貼り、陰謀論者扱いされました。

 でもどうでしょうか?感染拡大が始まった2020年初頭からすでに3年が経ち、いろんな弊害が表に出てきています。しかしながら、それらについて、日本のマスメディアは報道しません。超過死亡数がすごいことになっているのにみんなスルーです。見れば誰でも不思議に思うことが、全く報道されないこと自体が、異常です。イーロンマスクがCEOになったTwitterから、2023年3月18日に第19弾のTwitter ファイルが暴露されていました。第19弾では、コロナウイルスやワクチンについて、スタンフォード大学が中心になって国家機関ととも、それらに関する情報が広範囲で検閲されていた事実が暴露されました。ほぼすべてのSNSに投稿されるそれらに関する都合の悪い情報を検閲していたことがわかりました。ワクチンに関する都合の悪い投稿が隠されていたことになります。そのような情報統制下で、みなさんはSNSやマスメディアの言うことを信じて、それに従っていたことになります。いまさらそんなことを言われてもと、思うかもしれませんが、私は2年前に気がつきました。「陰謀」、「反ワク」、「反マスク」というワードにものすごく違和感を感じていたので、自分で深掘りするために情報をいろんな角度から分析していたからです。前にも書きましたが、「陰謀」というワードは、共産主義者がよく使います。なぜならば、自分たちに都合の悪いことを切り捨てるのに手っ取り早いからです。

 情報はひとつのメディアから発信されているものを鵜呑みにするのではなく、できれば、相反する内容を発信している情報源を見つけて、それら相反する情報を比較しながら、最終的に自分が信じる情報を選択するよう心がけるのが、今の世の中の処世術(処生術)です。「知らぬが仏」といいますが、今の時代、「知らぬと仏に」なってしまうかもしれません。