人生について価値観について処世術について大和魂を忘れた日本人日本人再考

大和魂を忘れた日本人

 太平洋戦争で命を落とした英霊が靖国神社に祀れています。首相や閣僚が参拝に行くと、A級戦犯も祀られていると大騒ぎして批判する外国があります。アメリカが一方的に裁いた極東国際軍事裁判(通称、東京裁判)で、通常の戦争犯罪に加えて、「平和に対する罪」というその定義がまったくもって不可解な戦犯で、7名が死刑判決を受けた、そのA級戦犯です。でも、その外国も自国のことを言われると内政干渉だと抗議します。これが本来の外交です。外交はwin-winである必要はなく、自国がWinであることが外交の常識です。日本は他国に文句を言われても、はっきりと反論しないので、他国もつけ上がってきます。話せばわかると思ってしまうのかもしれませんが、話しても無駄です。他国は歴史を振り返ることはしません。なぜならば、今が正義であり、振り返るに足るだけの歴史がないからです。特攻隊員として、敵艦に激突して御霊となった英霊も祀られています。大和魂というと、まずこの特攻隊員をイメージするかもしれません。でも、死にたくて死んでいった人はいないでしょう。お国のため、家族のため、御霊を捧げたこの人たち。まさに究極の大和魂です。でも、特攻隊を美化することはできません。そこまで追い詰められた戦略を立てなければならなかった、首脳陣の方に問題があったことはたしかです。何でそんなにまで追い詰められてしまったのか?実は、アメリカの一部の狂人がトンデモないことをしていたことは、日本人のほとんどが知りません。でも、意外とアメリカ人自身はどんなひどいことをしたかを知っています。なぜならば、公文書が時と共に公開されているからです。2011年に刊行されたアメリカ第31代大統領のハーバード・クラーク・フーバーが記した回想録にもみんな書いてあります。〇〇主義に汚染された一人の狂人大統領とその取り巻きの〇〇主義者が引き起こしたことだと。日本は加害者ではなく、明らかに、被害者であり犠牲者だったと。

 本来の大和魂はもっと平穏で優しいものです。悪用など決してしてはいけない、日本人しか持っていない精神です。大和魂は、先にも書いた通り、大きな和の心です。1万年以上の長い年月をかけて、日本人に宿った魂です。遺伝子由来でしょう。和には他人との相対的な関係が必要です。他人と和するためには、他人の価値観を尊重しなければできません。自分の価値観を周りに押し付ける人には大和魂は根付いていないか、すっかり忘れてしまった人です。外国人にはもともと大和魂などありませんし、決して根付きません。自分が一番だからです。でもいま、周りを見渡して、大和魂を感じる人はおりますか?逆に、おまえにあるのかといわれれば、少しだけと回答しておきます。大和魂の存在を意識しているだけ、まだましかもしれませんね。大和魂をすっかり忘れている日本人は、いま何をしているでしょう?たとえば、私の周りでは、みなさん血眼になって、お金稼ぎをしています。研究費の獲得ですね。たくさん獲得した研究者が優れた研究者です。それを当然だと思ってやっています。それからすると、私はむしろ落ちこぼれです。まったくおかしな話ですが、私の研究は理論研究ですので、もともとお金がかからない研究です。安くできる研究の方が費用対効果が高いのに、評価されません。数百万円の研究費を獲得してもカス同然で、数千万円以上を獲得してやっと評価軸に乗ります。私の研究は、計算機使用料、PC購入費、そして出張旅費など合わせて、年間二百万円もあればできます。数千万円獲得したら、もっと進展するのかといわれれば、たしかにポスドクなどを雇えば進展するかもしれませんが、ご存じのとおり、ポスドクは短期雇用で不安定な職です。研究費が切れる前に、次の就職先を探してあげなければなりません。本人のことを考えれば、私はポスドクはあまり雇用したくありません。

 研究費の獲得金額を上げるため、周りの研究者もたくさん巻き込んで、大型予算を獲得するための申請書作成にみなさん奮闘しています。これぞまさに、和ではないかと思った人は、和の意味を取り違えています。はたして日本の未来を本当に考えているでしょうか?国際共同研究と称して、研究で得られた成果は海外に駄々洩れなのですが。日本人の税金が間接的に他国を利することになっています。これがまさにグローバル化だ、という人は、グローバル化の本質を取り違えています。本人の立身出世に他人を利用していませんか?偉くなって、有名になって、チヤホヤされて生きることに生き甲斐を感じている人はそれで結構です。でも、その自我を、周りの人にも押し付けるのはいかがなものか。これでは、和していることにはなりませんし、まして利他など考えていないでしょう。大学ランキングを上げろ、そのためには研究費を獲得しろと、みなさん兵隊になって、粉骨砕身、やっています。最近、若い研究者が気の毒に見えてしかたありません。地位や給与を握られていますからしかたありませんが、従わないと、場合によっては飛ばされたり、潰されたりしてしまいます。若手研究者それぞれが、それぞれの個性を伸ばす余裕がありません。お気づきでしょうか?大学もすでにお上自身が、そして下がお上から完全にコントロールされてしまっています。〇〇主義者の典型的な手法であることにお気づきですか?その始まりが、独立法人化でした。結果的に、役人の天下り先が増えて、むしろお上の言いなりに成り下がってしまいました。多様性、多様性といって、人事を流動化して、外国人研究者をたくさん招聘しろ、女性教員を増やせ、留学生を増やせと、日本の大学は奮闘していますが、皮肉なことに、それぞれの大学の個性、文化が失われ、画一化されています。個性を持ったいろんな大学があることが、本来の多様性ではないでしょうか?

 大戦で戦って戦死した人たち。自国のために戦った人たちは、どこの国でも、英霊として祀られるのは当然でしょう。他国がどうのこうのと言うのは筋違いです。日本人は戦後いままで、日本が悪いことをしたとばかり教えられてきました。戦後G〇Qが仕込んだWGIP(ネットで検索!)自体も知らないで。そのG〇Qが道具として使った(造った)のがN〇Kです。「真相はこうだ」「真相箱」などで、すべての日本人が自虐史感を植えつけられました。いまでも続いているわけです。民放テレビ、新聞などマスメディアには、「プレスコード」が課され、連合国の悪口は言えません。在日が日本で犯罪を犯しても、名前が出てきませんね。歴史の教科書は勝者の歴史に書き換えられ、自虐史感を小学生から植え付けています。日本の真実の歴史が書かれた戦前の大切な書籍は、戦後に焚書されました。一方的な情報ばかり流しているマスメディアを、不思議に思ったことありませんか?なぜここまでして、徹底的に真実を隠そうとしているのか?それは、真実を知って、日本人が再び立ち上がることを恐れているからでしょう。あの震災の時、何の見返りも期待せずにボランティアで働いた人たち。みなさん、お互い助け合う大切さ、「絆」を身に染みて感じました。そしていま、失職するのも覚悟でまさに立ち上がった普通の人たち。何のために立ち上がったのか?自分のため?そうではないでしょう。みんな、子孫が安心して暮らせる日本という祖国が永続することを願って、自己犠牲でわが身を賭して立ち上がっています。大和魂とは利他の心です。その人たちの思いにできるだけ多くの人たちが寄り添って支援しないと、このラストチャンスを逃したら、日本は属国のままで、我々は永遠に奴隷ですね。いやそうでなくても、歴史を忘れた日本人の国はいずれ確実に滅びます。