夢は諦めない、でも諦めも肝心？

　誰でも、子供のときに将来の夢があったと思います。サッカー選手になりたい、政治家になりたい、ユーチューバーになりたい、とにかくお金持ちになりたい、など人それぞれですが、大人になって子供のころの夢を実現したという人は、必ずしも多くはないでしょう。それでも、大なり小なり夢は持ち続けていませんでしたか？人はモチベーション（動機付け）がないと、なにごともやる気が出ないものです。ただ、だらだら何かをやっていても、身にならないし、つまらないし、時間を無駄にしてしまいます。夢を持つことは、それがモチベーションになります。そしてやる気に繋がります。希望の大学に合格したいと思えば、それが受験勉強のモチベーションになります。見事志望大学に合格すれば、夢が実現したことになります。でもそれで夢は終わりではなく、次の夢を探しますね。飛行機を造る技術者になりたい、海外で活躍する外交官になりたい、とか。次の夢を見つけた段階で、実現した夢はいわば次の夢へ進む手段と帰します。

　どうしても、飛行機が造りたい、外交官になりたい、と強い信念を持って夢を追い求めることは重要です。夢は決して諦めない。強い信念を持ってやればきっと実現する。けど、やっぱり駄目だったという瞬間を迎えることもあります。そのときにあまりにも挫折感が強すぎて、立ち直れない人もいるでしょう。将来パイロットになりたいと、航空会社のパイロット枠を受験したが願いが叶わず、その後引きこもってしまった学生が、実際に研究室におりました。たぶん、彼はそのただ１つだけの夢に固執しすぎたために、だめだったときのことはまったく考えていなかったのだと思います。夢は同時に二つ持ってはいけない、というルールはありません。そこで、夢は一つだけでなく、二つ持つことをお勧めします。まず、第１の夢を強い信念を持って諦めることなく追い求めましょう。でも、それが叶わないと自覚した際には、諦めも肝心です。次は第２の夢を追い求めましょう。またその際は、さらに第３の夢を準備しておきましょう。