価値観について国際化って何?日本人再考

国際化って何?

 国連は知っていますね。でも英語で何というか知っていますか? International Unionでしょと思いますが、正解はUnited Nationsです。本来、連合国という意味の英語です。連合国といえば、第二次世界大戦で日本が戦った相手です。日本で国連といえば、世界平和に貢献している国際機関という印象をみなさん持っていますね。でも、連合国です。国際連合と思っているのは日本だけです。国連には、廃止したはずの敵国条項というのが、まだ残っています。そのため、敗戦国には何をしてもいいと今でも思っている国があります。日本はそんな国連に加盟して、常任理事国になろうと努力しています。旧敵国条項の対象国が、常任理事国などになれるのでしょうか?国連以外にも、国際機関はたくさんあります。WHO、WTO、ユネスコ、ユニセフなど。そもそも国際機関というのは何のためにあるのでしょう?

 国際化、国際化、といわれて、私も海外の研究者と仲良くしようとこれまで努力してきました。研究者単位では、みなさんフレンドリーで、国際会議でも楽しく交流をしてきました。一方で、国単位の国際化って、いったいどういうことでしょう?2国間の紛争を解決するのに、国連では国連安全保障理事会を開催して、解決策を協議します。一見、親切そうに思えるのですが、そもそも2国の紛争は、その2国で解決すべきではないですか。なんで、他国がおせっかいを焼く必要があるのでしょう?負けそうな国が助けを求めるという点では意味がありますが、でも最後には、常任理事国の5か国が全会一致しないと、なにも決められません。また、国連人権理事会では、日本の過去にイチャモンつけて、非難決議を求めている国もあります。ありもしない過去にケチをつけて何が欲しいのでしょうか?反省文ですか?それともお金ですか?反省したら、さらにエスカレートしそうです。

 世界で初めて人権に対して平等を訴えたのは、日本です。第1次世界大戦後の1919年に開催されたパリ講和会議で、人種的差別撤廃を明記すべきであると提案して、16名の投票で、11名が賛成しました。ところが、議長を務めていたアメリカのウイルソン大統領が、「こんな重大な決議は全会一致でなければだめ」といって、提案が破棄されました。理由は明白です。アメリカでは人種差別を続けていたからです。黄色い人間が、白い人間に歯向かうとはなにごとかということでしょうね。その頃、アメリカ、イギリス、フランス、オランダなどが、東南アジアの国々を植民地化していたことは歴史の教科書にも書いてあります。「植民地化」というと、聞こえは悪くないですが、実態は、白人による色付き人種の「奴隷化」でしょうね。黄色い人間のくせに、日清戦争、日露戦争などに勝利して、さらに平等など訴えて、とんでもない奴らだとでも思ったのでしょうね。

  これらをきっかけにして、アメリカ(の中の特定の白い人?)に目を付けられ、第二次世界大戦では、結果的に立ち上がれないくらい叩きのめされてしまったわけです。それで終わったのかと思ったら、実はまだ終わっていない...日本がアメリカに宣戦布告した(させられた)のには、歴史の教科書には決して書かれていない「隠された」理由があったと、私は最近認識しました。結果的に、植民地化されていた東南アジアの国々は、第二次世界大戦を経て解放されました。だから今でも白人に恨まれているのでしょうか?真珠湾攻撃よりも前に、アメリカは日本に無差別空爆をしかける準備をしていたなんて信じられますか?幸い実現しなかったのですが。日本も朝鮮、中国を侵略したではないかと思われますが、勝者によって書き換えられた歴史の真実が、最近SNSのおかげで表にたくさん出てきています。私の情報源であるKindle本もたくさん出版されています。もはや隠し切れない時代になってきました。