伊勢堂岱遺跡
前回の続きです。二日目の朝、ホテルの朝食を食べてから、8時39分発の特急つがる41号に乗るために、秋田駅に向かいました。ちなみに朝食ですが、先日八戸に出張した際にもドーミーインに泊まり、同じく食べた朝食と比べて、秋田のドーミーインも良かったのですが、八戸の方がもっと良かったです。当初は青春18キップか、最近発売された「東日本のんびり旅パス」とやらのお得チケットで、のんびり伊勢堂岱遺跡(いせどうたいいせき)に向かおうと考えたのですが、どうも電車の時間割からそれは無理であることを悟りました。そこで、奥羽本線で、秋田から鷹ノ巣駅まで特急に乗り、鷹ノ巣駅が始発の秋田内陸縦断鉄道に乗って、2駅目の縄文小ヶ田駅で途中下車して、伊勢堂岱遺跡を見て、縄文小ヶ田駅からまた、秋田内陸縦断鉄道に乗って終点の角館まで行き、その後、こまちに乗って秋田に帰る、ちょっとお高い周遊コースを立てました。
つがる41号は1時間程度の乗車でしたが、以前、秋田から五能線に乗って見た景色をまた見ることが出来ました。なかなか写真ではその広大さが伝わらないのですが、広大な緑のジュータン(田んぼ)とその先に連なる山並み、そしてその上にほぼ一列に続く団子状の雲と青空は、以前見た景色と同じでした。初日が曇りでしたが、二日目は一面青空が広がり、去年も同じ様な感じだったので、もしかして私は晴れ男?なのかもしれません。


鷹ノ巣駅に到着したので、特急を降りました。そしてすぐ隣にある秋田内陸縦断鉄道に移動しました。この路線の存在自体、伊勢堂岱遺跡を知る前には知りませんでした。駅舎に入り、キップを売っている駅員さんに、角館まで行く途中、縄文小ヶ田駅で途中下車したいがどうすればいいかと聞いてみたところ、途中下車はできないので、それぞれキップを買ってくれと言われました。そこで、縄文小ヶ田駅までと、時間の都合上、乗り継ぎする阿仁合駅までと、そこから角館までの3枚のキップを購入しました。値段はよく見ませんでしたが、合わせて2500円くらいでした。電車は1両です。やはりお盆中日ということもあり、乗客はあまりいませんでした。私と同じく、1人旅のおっさんが数名と、子供を引き連れたお父さん、その他、10名もいませんでした。


ものの数分で縄文小ヶ田駅に到着して、降りました。ここは伊勢堂岱遺跡のために造られた駅のようですが、田んぼアートも宣伝していました。駅からは歩いて、10分くらいのところに伊勢堂岱遺跡はあるようなので、その方向に歩いて行くと、途中、歩道専用道は右という看板がありましたので、そこを曲がろうとしましたが、よく見ると看板に張り紙があり、熊出没のため通行止め、まっすぐ歩いてくれを書かれていました。鷹ノ巣駅の駅員からも、伊勢堂岱遺跡で熊が出没したので、本日遺跡の見学はできないと言われていました。幸い、資料館は見学できるということでした。資料館で板状土偶を見るのが目的でしたので、まっすぐ歩いて行きました。すると、平屋の資料館がありました。ちなみに、遺跡には3つの環状列石が発見されています。3つもあるのは他にはないとのこと。それらがどのような目的で造られたのかも推測の域のようですが、実物が見れないので、ここでは触れないことにします。




資料館に入ったら、受付に係員がいて、「入館料は無料です」と言われました、えっ、まさか無料と思ったのですが、リーフレットを貰って展示室に入ろうとしたら、入口の置いてあったのが、私が見ようと思っていた板状土偶、を巨大化したレプリカでした。どうですか?どこかで見た覚えはありませんか?私がネットで最初に見たとき、すぐに天空のラピュタに出てきたロボットが脳裏を駆け巡り、鳥肌が立ったくらいです。ただ、実物はこの12分の1で小さいです。その実物ですが、いま貸し出し中で、なーーーんと、東北歴史博物館で開催中の、特別展「世界遺産 縄文」で展示されているというではないですか。幸い、9月15日まで開催中なので、行かねばと思ったのですが、入館料を見ると、1600円。えっ、こちらは無料。あちらは高額。ぼったくりかと思いましたが、板状土偶だけではないので、まあ仕方がないかと、行くかどうかはこれから決めます。


発掘されたのは板状土偶だけでなく、様々なユニークな形をした土偶の数々です。あいにく、完全か形で発掘されたのは、この板状土偶だけですが、それでも現在アートの作家顔負けの芸術作品だと思いました。これらが、縄文人のまだあまり知られていない文明を物語っています。実は、私が縄文文明に興味を持ったのは、単に昔、ユニークな土偶や土器を造っていたかもしれない縄文人がいたからではありません。何でこのような物を造ったのかと考えているうちに、縄文人だけではできないだろうという想像に駆られたからでした。特に、プマプンク遺跡を知ってから、その思いは強くなりました。それでは、それは誰? どこから来た?という話になりますが、それについてはまた改めて...


帰りに、ガイドブックは売っていないのかと受付の係員のおじさんに聞いてみたところ、控えめな物言いで、現在検討中ですと返事がありました。そこで、これまで見た土偶の中でも群を抜いて奇抜である旨伝え、ぜひとも有料にされてはと褒め言葉を一言伝えました。おじさんも喜んでいました。歩いた道を戻り、縄文小ヶ田駅に向かいました。
またまた話が長くなったので、続きはまた。