仙台再発見日記

仙台古地図

 ここのところ、仙台の各地に出向いて、辻標やら昔の名前が付いた道やらを探索して、写真を撮っていましたが、行けば行くほど、謎な部分の数が増えて、こりゃいかん、と思えていたところでした。やはり、昔の地図がないと探索にも限界があると思い、ネットで探していたところ、なーーんと、仙台市歴史民俗資料館というところに1つ500円で売っているではあーりませんか。それもついこの間、近くまで行った榴ヶ岡公園の端にある古風な建物に。この建物があるのは、榴ヶ岡公園を見渡せば、みんな気が付きますが、まさか古地図を売っていたなど知る由もありませんでした。また、自分が古地図を買いたくなるなどとは、1年前は想像も付きませんでした。それはともかく、早速、先週の土曜日にまた榴ヶ岡公園に行きました。しだれ桜のピークはすでに過ぎていましたが、八重桜が見頃になっていて、相変わらずたくさんの花見客で賑わっていました。でも私の目的は古地図を手に入れることです。

 資料館は有料で、入館料大人240円です。中に入って、受け付けでお金を支払うのに合わせて、古地図を売っているというので来ましたと伝えたところ、展示室のテーブルの上にサンプルがあるので、そちらをご覧くださいと言われました。そのテーブルの上には各年代の古地図が置いてありました。天和3年(1683)年作成のものから、明治、昭和戦前、戦後と7種類くらいがありました。A0版くらいの大きなサイズのものが折りたたまれていたので、開いてみた瞬間、別世界に誘われるような感覚になり、どハマりするのを確信しました。早速買おうと思ったのですが、他にも展示物がたくさん置かれていましたので、そちらを見てからにしようと思い、展示物が置かれている2階に上がりました。

 展示品は主に、昔の農民の生活や戦時中の市民の暮らしなどの物でした。昔の写真なども展示してあったので、一部写真を撮りました。でも私の興味はすでに古地図に向いていたので、申し訳ないのですが、展示品はそそくさと見て(また別の機会によく見ることにします)、窓口に戻り、古地図を注文しました。7種類ほどある中から、天和3年、明治3年、昭和3年、22年、27年の5種類を買いました。1つ500円ですので、計2500円です。販売物のリストがありましたので、見せてもらったところ、他にも「辻標」というのもありましたので、サンプルを見せて貰ったところ、こちらはネットで出回っているものと同じでしたので、買うのは止めました。

 家に帰って、早速、古地図を広げてみたところ、これまで疑問に思っていたところを解決するに足るだけの材料がてんこ盛りで、ネタが尽きない感じです。ただ、明治3年のものも広げて見ようと思い、封筒から出そうと思ったら、明治13年と書かれていました。アチャチャ、受付のお姉ちゃんとおばちゃん、間違ってます。私もよくチェックしませんでしたが。でも、明治3年と明治13年のどちらかにしようかと迷っていたので、別にどちらでもよかったです。5つの古地図を時系列的に見ると、仙台市の変遷がよくわかります。4枚に分かれていたものを重ねた天和3年の古地図が下です(念のため少しぼかしてあります)。これから追々紹介します。