二本松その2
本題に入ります。青春18キップで28日、仙台から10時の東北本線に乗り、白石、福島で乗り換えて、二本松に向かい、お昼過ぎに着きました。途中、福島で、円盤餃子を食べようと思って下車しましたが、店が混んでいたので諦めて、代わりにコンビニで買ったおにぎりを食べました。二本松駅を下車して、観光案内所でガイドマップを手に入れて、二本松城があった場所に歩いて向かいました。本丸など主要な建物は戊辰戦争の時に自ら火をかけて焼け落ちて以来、現在も再建されていないようです。途中登り坂がありましたが、ほぼ真っ直ぐの道を15分程度歩いて城の入口付近に到着しました。入口には、霞ヶ城と記された石標が立っていました。調べてみたところ、春には桜が霞のように舞い散ることからその名が付けられたそうです。


櫓(やぐら)のある方向に歩いて行くと、すぐのところに二本松少年隊群像がありました。傍には像を簡単に説明した立て看板も立っており、二本松最大の激戦地である、大壇口(おおだんぐち)戦場における少年隊の奮戦姿と我が子の出陣服を仕立てる母親の姿であると書かれていました。ガイドマップには、彫刻家の橋本賢太郎氏がブロンズ像にして平成8年に建立されたと書かれていました。少年隊は少年ら自ら出陣懇願して、藩主が止むなく出陣を許可した数えで12歳から16歳の62名から構成され、大壇口戦場では25名で戦ったと記されていました。たった25名では、負けることを承知で立ち向かったことが容易に想像できます。武士の家に生まれ、戦うことが使命と思っていた子弟であるとすれば、何ともやるせない思いがします。


ブロンズ像の背後には二本松城跡があります。まず目に入ってくるのは、箕輪門(きわもん)と呼ばれる立派な正門です。周りを覆う城壁の石垣が壮観でした。説明が書かれた立て看板によれば、昭和57年に再建されたようです。


二本松城は、いわゆる山城でしたが、15世紀前半から明治維新まで続いた歴史ある城です。その間、領主が代々変わったようですが、今回はお城がテーマではないこともあり、その詳細はまた別の機会にします。城内の地図を見ると結構な広さがあり、本丸は小高い山の頂上にあったようです。城内に入り歩いていると、二合田(にごうだ)用水から引いた水が流れ、池があったり、人工の滝までありました。これならば、籠城すれば結構持ちそうですが、戊辰戦争のときは新政府軍の侵攻を止めるのが目的でしたから、籠城しても素通りされるだけだったのかもしれません。本丸に向かう登り坂の途中には、笠松、智恵子抄詩碑、土井晩翠歌碑などもあり、観光で散策するのもよさそうな、よく整備された城内でした。そして、坂道を登る途中に、少年隊の丘がありました。明治100年に当たる昭和43年に命名されたそうです。左には、彫刻家橋本高昇氏(橋本堅太郎の父)作のブロンズレリーフ。そして、その隣に二本松大壇口弔少年隊戦士墓が建立されていました。縦型の石碑は、二本松少年隊顕彰碑で、少年隊62名の氏名が刻まれています。






少年隊の丘がある場所からさらに坂道を登ると、本丸があった頂上に到達します。石垣のみがある更地になっていました。その途中、搦手門(からめてもん)跡からの眺めが圧巻でした。雪が積もった安達太良(あだたら)連峰が一望できる場所でした。二本松城の住民は毎日この景色を見ていたわけです。そして、本丸跡からの眺めも壮観でした。山城だけはあります。




本丸跡から下り、駅の戻ることにしました。途中、にほんまつ城報館がありましたが、時間の都合でまた次回にしました。今回、初めて二本松を訪れて一番感じたことは、町の人たちが、若くして散った少年隊を心から弔うために、石碑やブロンズ像を建立して、弔いの場所である二本松城跡を大切に保存しているところでした。城跡は綺麗に整備されており、その気持ちがよく伝わってきました。一回切りの訪問で終わることなく、これからも季節ごとに時々訪れたくなった場所の一つになりました。
二本松駅から東北本線に乗り、郡山で下車しました。今回は郡山駅の近くにあるドーミーインに2泊宿泊しました。二日目は戊辰戦争繋がりで、会津若松の方向に行くことにしました。以前、天候不良で電車が不通になったことがあったので、磐越西線が万一不通になってもいいように、宿泊先を郡山に設定しました。郡山はいつも東北新幹線で素通りしているところで、以前に一度だけ立ち寄ったことはありますが、今回の目的は宿泊のみです。大浴場があるので、最近は出張でもドーミーインによく宿泊しています。食事もこれまでに外れはありません。夜中に夜鳴きそばが無料で食べられますが、消化に良くないので食べたことはありません。また、最近はホテル泊の夜は外食する代わりに、近くにあるデパートで、少しお高い惣菜類と、日本酒コーナーで地酒の小瓶(300ml)を買ってホテルの部屋で飲食しています(足りなそうなときはもう一本)。この方が、気楽にお金もかからず夕食を済ませることができます。今回もそうしました。
