メタバース人生について俯瞰力について

オーラ

 オーラがある、とか言いますが、それを感じたことはありますか? 生体が発する霊的なエネルギーを指すようですが、そんなもん、あるわけねーだろ、と思うのか、もしかしたらあるのかしら、と思うのかで、まずはこの先の話は読むべきか否かご判断ください。見た目が、明るい人、暗い人、の区別はたぶん、その顔付きで決まります。明るいからオーラを放っているわけではないでしょうが、暗い人を見ると、何か負のオーラを放っているように見えるのは私だけでしょうか?思考と人相でも書きましたが、人は長年の後天的な環境で、その人生が顔に出てきます。明るい顔をして実は性格が暗い人は、無理して明るい顔をしているのかと思うかもしれませんが、明るい顔をしているうちに心も明るくなるというのが、先に書いた話です。

 さて、オーラは人から放たれるようですが、でも、そんなオーラのようなものが、場所から放たれている感覚になることはありませんか?私だけのことなのかどうなのかはわかりませんが、私がいつも通勤している途中だけでも、二ヶ所ほど、負のオーラが漂っていそうなところがあります。一つは、地下鉄の駅まで歩いて行くときに通る、国道の交差点を過ぎて登り坂になる入口当たりの建物です。建物の前には細い登り坂があり、その右には国道を交叉する広い道路と、さらにその上に立体交差する道路があり、午後には影を造ります。もう一ヶ所は地下鉄乗り口に向かう地下通路にあり、改札口からは見えなくなった少し奥まったところにある石の腰掛けです。前者の建物の1階は、入っていたお店が潰れてしばらく空いた状態になっていましたが、最近、訪問介護施設が入り、お年寄りが出入りしています。一方、後者の椅子は時々人が座っています。でもなぜかそのほどんどが、下を向いて座っています。通行人を避けるように。

 特に石の椅子がある場所は、風止めになりいかにも空気が淀んでいそうなところで、たぶん風水的にいえば、あまり縁起のよい場所ではないのかもしれません。その場所に何かあるのか、それともそのような人が座ることで、そのようになったのか、などといつも考えてしまうのですが、私だけでしょうか?嫌な雰囲気になるところは他にもあります。たとえば、墓地とか、事件が起きた場所とか。ただ、これらはお化けが出るかもという、先入観から来ているのでしょう。お化けは子供の時は怖いと思っていましたが、いまは別の思いも生まれてきましたので、子供の頃ほどではありませんが、でも夜中に墓地を歩けと言われれば、やはり少し引いてしまいます。他にも、異界との接点と言われている遠野のカッパ淵や座敷わらしが住む曲がり屋とか、いわゆる妖怪が出る場所は嫌な雰囲気というよりは、怖いもの見たさを感じませんか?

 オーラもお化けも妖怪も、幸か不幸か私には見えません。でも、何かを感じるときはあります。人から明るいオーラが指していたり、暗いオーラが指していたり、鳥肌が立つ場所があったり、心が落ち着く場所があったり。これらはいったい何なのか?人が亡くなったら、天国や極楽浄土に行ける、もしくは地獄に落ちる。これらは生きている限り、知る由もありません。でも何もないことが、はたして宗教のように多くの人たちから信仰されるものなのか?天国、地獄の存在を証明するのは死んだときだけかもしれませんが、でもオーラの存在は、いずれ物理的に証明される日が来るかもしれません。オーラを可視化する技術を開発すれば、歩いている人が何色のオーラを放っているかで、その人のいまの心境が分かる時も来るのでしょう。でも、そんなのは見られたくはない?