きれい好き過ぎかも
昔、インドで国際会議がありました。私と私の先生は行くのをやめて、代わりにドクターコースの学生が出席して論文発表しました。後で聞いた話では、鉄人のようなS先生以外、みんなお腹を壊してしまったようです。インドでは、子供のころから、ガンジス川で沐浴しているのはよく知られていますね。日本人はインドの水道水を飲むと間違いなくお腹を壊すそうです。水道水で洗ったコップを使っただけでもそうなる恐れがあるそうで、ペットボトルの水もしかりです。日本人がインドで飲めるものは、缶のバドワイザーくらいだとか。なお、鉄人と呼ばれていた先生だけなぜ大丈夫だったのか、本人からは聞いていません。
幼児期の私は日が暮れるまで外で走り回って、よくけがをしたりしていました。「赤チン」と呼ばれていた消毒薬を付けて、みんなケガしたところが赤く染められていました。泥で団子を作ってぶつけあったりもしていました。でも手をちゃんと洗っていたのか、あまり記憶にありません。乳児期にはしょっちゅう風邪をひいて高熱を出し、母親がオンブして近くにあった病院に連れて行ったことを聞いています。一通りの感染症、はしか、オタフクかぜ、水ぼうそうなど、を経験しています。すでに書きましたが、つい最近久しく潜んでいたウイルスが暴れ出して、水ぼうそう(帯状疱疹)が再発しました。とにかく、病気やけがばかりしていた子供の頃でしたが、それがどう影響しているのかわかりませんが、おとなになってインフルエンザにかかった記憶がありません。インフルエンザワクチンも打ったことがありません。これまでに数回高熱を出して、悪寒と筋肉痛で体が動かなくなり、もしやと思い、死ぬ思いで近くの病院に行ったことがあります。でもいずれもインフルエンザ検査は陰性で、医者からは過労ですねと言われました。点滴を受けて、39度あった熱が一挙に36度まで下がったこともありました。
最近の子供は外で遊ぶことが少なくなりました。砂場は汚いと敬遠する親も多いかと思います。一方、除菌をうたった製品がたくさん出回っています。除菌ティシュ、除菌スプレーや、抗菌グッズなどなど。乳児がなんでもなめてしまうのはなぜかご存じですか?これはガンジス川でインド人がやっていることと結果的には同じです。できるだけ早くいろんな菌への耐性を付けるために備わった本能的な行動です。汚いから止めなさいとか、おもちゃを除菌スプレーで除菌する親が増えていると思います。ある医者は、傷口は消毒するなと言っています。その信ぴょう性はともかく、除菌に慣れてしまった子供は、おとなになってから、その菌やウイルスに感染することになります。おとなになってから、はしかなどにかかると、重症化のリスクが高まるそうです。これを読んでいるみなさんはおとなだと思いますので、すでに手遅れかもしれませんが、自分の子供を育てるときは、よくよく考えた方がいいかもしれませんね。