お人好しな我々日本人価値観について日本人再考

お人好しな我々日本人

 外国人をもっと受け入れて国際化しろ、職場の女性比率をもっと上げろ、温暖化防止のため化石燃料を使うな、反戦平和を守れ、と周りの国からいわれれば、皆さん、それに異を唱えることはできませんよね。でもそのような誰も異を唱えないことのなかに、あやしいものが紛れ込んでいるとしたら、どうでしょうか?もしかすると、そんな疑いを持ったことはないかもしれません。たとえば、国際化のため留学生を増やすのはわかりますが、そもそも日本人の学生に対する支援は充実していますか?職を探している女性がいるところに職を供給するのは必要ですが、誰も望んでいないのに供給する意味はあるでしょうか? COP26では、CO2をたくさん排出している国に、炭素税を導入しようとしていますが、はたして、この税金はいったい最終的には誰の手元に届くのでしょうか?ちゃんと必要なところに届くのでしょうか?発展途上国ですか?それとも、ヒマラヤの山を黄金で置き換えようとしている人たちですか?戦争反対と国会議事堂に向けてデモ行進などをしている人たちがおられましたが、 その人たちはどうして、戦争をしかけてきそうな国に向けても反対デモをしないのでしょうか?などなど。

  的外れな外圧を加えて、金儲けや支配を企んでいる人たちがいるとしたらどうでしょう?そんなことはないだろうと思いますか?でも、そんなことに疑いも持たない日本人はやはり、「バカ」だ思っている外国人もいるのです。なぜならば、大陸由来の民族のほとんどは、侵略を繰り返された長い歴史の教訓から、騙されないように、たぶん普段から性悪説に従って生きていますから。そんな、「バカ」な日本人を利用しようとしている人たちがいるとしたら、ちょっとたちが悪いですね。性善説に従い、お人好し、人畜無害、だまされやすい、同調しやすい、そんな日本人の本質が利用されてきた、隠された歴史があるとしたら。それも知らないで平和だと思って生きている我々日本人。日本人の遺伝子に由来しているゆえだと思うと、なぜかやるせなさに襲われますが、あいにく、これからもずっと繰り返されそうです。

  こんなことを書くと、なんかもう手遅れでどうしようもないと思ってしまうかもしれませんが、でも、諦めるのはまだ早いです。日本人の和の精神は、そう簡単になくすことはできません。みなさん覚えていますか?震災の時のことを。あの悲惨な状況の中、暴動など起こらず、みんな理路整然と列に並んで配給品を待ったり、ボランティアで助け合ったり。我々日本人にすれば、ごく当たり前のことですが、実はそれを見て、逆に恐れをいだいた外国人は結構いたはずです。まったく、信じれない光景でしょうね。普通だったら、暴動の一つでも起きてもおかしくない状況なのに。日本人は、太古からの和を貴しとする精神がすでに遺伝子に組み込まれていると私は思っており、いったん同調すると、いい方向にも、悪い方向にも、すさまじいエネルギーを発するのでしょう。それに恐れているから、日本人の文化・思想を壊したい人たちがいるのでしょうね。