うそにはうそで答える処世術について

うそにはうそで答える

 良心的な人はうそをつくと、どうしても自責の念にかられます。私もこれまでに数えきれないほどうそをついてきました。死後に地獄の窯で茹でられてもしかたありませんが、いやです。でもうそをついたことがない人はいるのでしょうか?もしいたら聖人のような方ですね。クリスチャンではないので懺悔はしませんが、心の中では「ごめんなさい」と思うことはあります。たとえば、二股かけて交際している人は、もう一人付き合っている人がいますと正直に話しますでしょうか?お腹が痛いから学校に行きたくないと、ズル休みしたことはありませんか?読んでもいないのに既読にしたりとか。やってもいないのに、私もそれやったとか。年齢や体重、身長をごまかすとか。趣味はゴルフとかいいながら、実際はパチンコだったりとか。思い当たることはありませんか?「嘘も方便」ともいいます。違法なお金をもらっている政治家が、本当のことを言うはずがありませんし、インチキして勝っても、バレるまでは黙っているでしょうね。

 生き残るために、時には戦わなければなりません。敵に私はここにいますよ、とは教えません。戦いは騙し合いです。「兵は詭道」とは、孫武や孫臏(ソンビン)のいわゆる孫子の兵法の極意で、まさに騙し合いです。 三国志演義には諸葛孔明も兵法を駆使していたと書いてあります。真実かどうかはわかりません。騙し合いはある意味、国家間の外交や防衛でも常識です。真面目、正直に対応しても、付け込まれてしまうだけです。まさに今の日本です。騙されている日本人も本当にたくさんいるのですが、気づかずにいまも生活しています。共産主義では、知らず知らずのうちに協力している人のことを「デュープス」といいます。共産主義者にとって、お金もかからず実に都合のいい人たちです。そもそも騙そうとしてくる相手に、正直に対応してもバカを見るばかりです。うそにはうそで答えることも処世術です。正直な人からの問いかけには、誠心誠意、正直に答えればいいわけで、うそつきからの問いかけにはうそで答える。問いかけの前提が間違っているわけですから、まともに相手にしても損するだけです。

 ただ、相手が正直者かそうでないかの見極めは難しいです。オレオレ詐欺や押し売り、客引きなどは、冷静にみれば、騙そうとしていることはわかります。でも、たとえば、マスメディアが騙そうとしているなどとは、それらを日頃見ている人は決してそうは思いません。私もつい最近まで、テレビや新聞の情報を鵜呑みにして生きていましたが、いまは新聞は読まなくなり、テレビもほとんど見ません。マスメディアは真実を伝えるものと思われている方は、なかなかその思い込みから抜け出すことはできません。これまでに日本でも、第二次世界大戦中、軍政が戦意高揚のため、プロパガンダに利用してきた事実もあります。戦争の道具に使われてきたわけです。あいにく、いまも変わっていません。特に、少数派が多数を支配するのにはうってつけの道具です。それでは、SNSは大丈夫かといえば、SNSも魑魅魍魎(チミモウリョウ)の世界です。個人が勝手気ままに情報を秒単位で大量に流しています。それこそ、どれが本当で、どれがうそか判断するのは相当大変です。

 エビデンス(確固たる証拠)に基づく情報を軸足にして、周りの事象が本当かうそかを判断する訓練が必要です。軸足がブレ続けていたら、何が真実かはわからなくなります。地球は丸い、私は日本人、今年は令和4年。これらはエビデンスに基づいています。したがって、事実です。日本で、Covid-19により亡くなった10歳未満はこれまでゼロ。10代、20代も数名、数十名。一方、20代の死因で一番多いのは自殺で、年間2千人超。30代も同様。癌、心疾患、脳卒中でなくなる人は年間60万人超。これらもエビデンス(厚生労働省ホームページ)に基づく数値です。私でしたらばよっほど、学生のメンタルが気になります。また、自分も癌や脳梗塞にならないようにまずは気をつけます。真実を報道するようになるまでは、うその情報を垂れ流している新聞やテレビは信用しません。日本人、そろそろ、「戦後の呪縛」から目覚めましょう。