縄文の女神
連休で暇だったので、また突発的な思いつきで、板そばが食べたくなり、山形駅まで高速バスで行ってきました。観光シーズンももう終わりなのか、乗客も10名もいませんでした。山形には何度も来たことがあり、板そばも何度かすでに食べています。でも、時々食べたくなります。仙台にも支店があるのですが、三津屋の本店に行きました。駅から歩いて10分くらいのところにあります。板そばは半板そばからしかなく、店員に聞いたら、半板そばは二人前だそうです。これを注文しました。板の上に6玉ほどそばの塊があり、見た目こんなに食べられるかと思うのですが、意外とペロッと食べてしまいました。税込1980円です。量的には相応の値段かと思います。おいしかったです。

板そばを食べた後、そのまままた高速バスで帰ることもできたのですが、せっかく来たことだし、結構お腹に溜まって、これは消化しなければならないなと、山形駅の西側を霞城公園まで歩きました。ここは最上義光の居城である山形城があったところですが、現在は青葉城跡と同じく、城跡の更地で、二ノ丸にあった東大手門だけはあります。そこが公園になっています。公園の中には体育館があり、その隣に県立博物館があります。実はまだ入ったことがなかったので、ついでに中に入ろうと入口に向かって行ったところ、見覚えにあるものが立っていました。縄文の女神の巨大像です。そういえば、東北歴史博物館で開催されていた「世界遺産 縄文」展を9月下旬に見学して、縄文の女神のレプリカを見つけました。その本物がここにあることを、突然認識しました。本物があるからにはそれを見なければと、中に入りました。入館料は300円でした。中には、いずれの博物館でも見られる山形県における古代からの歴史が紹介されていましたが、県内で発掘された土偶などもたくさん展示されていました。土偶は小型のものが多く、土器はあまりありませんでした。




周りを見回していたら、一角にあるスペースに縄文の女神は展示されていました。1986年に尾花沢で道路工事中に発見されたそうで、1998年に重要文化財に指定され、その後2012年に国宝に指定されています。詳細が知りたい方は、ネットで探せばすぐわかります。本物とレプリカはどれくらい似ているのか気になったので、並べてみました。黒ずんだ部分などもよく再現されており、ほとんど同じに見えます。左が本物です。それにしても、不思議な形をしています。


博物館に寄った後、大手門から外に出て、JRの奥羽本線を跨いで東側に歩いて、市役所の大通りを通って、山形駅まで戻りました。仙山線で帰るか高速バスで帰るか迷ったのですが、仙山線の時間待ちが長そうなので、高速バスで帰りました。山形駅の周辺は広くきれいに整備されていて、歩きやすくできています。人出はまばらでした。人混みが嫌いな私のような人が、散歩がてらに歩くのにはいいところです。バスに乗ってから気が付いたのですが、おいしいふうき豆のお店のことを、すっかり忘れていて買いそびれてしまいました。バスが到着した仙台駅周辺は連休のせいか、すごい人混みでした。そそくさと地下鉄に乗って帰りました。
