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断捨離

 仏教用語かと思っていたら、なんと商標登録されているようで驚きましたが、でも、みなさん、普通に使っている言葉でしょうし、私も使っている言葉です。意味するところは、不用な物を捨てて、物への執着を断つ、ということです。いまの私は、それが快感に感じるほど、物をポンポン捨てています。所構わす捨てているわけではありません。ちゃんと、ゴミの日に、指定ゴミ袋に入れて捨てています。大きな家電などは粗大ゴミとして、粗大ゴミ券(400円)を買って、捨てています。若いうちは、なかなか物が捨てられないのはよくわかります。私もそうでした。すると、当然、物は増えていきます。そして、置くためのスペースは狭くなります。自分が座っている場所以外、足の踏み場がないほど、物だらけという人もいるでしょう。

 物をポンポン捨てている一番の理由は、定年退職を半年後に控えて、職場に置いてある個人所有物などを、自宅に持ち帰る必要があり、それを置くスペースを確保するためです。基本的には、物にあまり執着しない性格なので、自宅に限らず、職場の物もポンポン捨てています。9割近くすでに捨てました(もしくはあげました)。何でそんなに、ポンポン捨てられるの、と思われますが、捨てるのが楽しくなってしまったからです。捨てるのが趣味になった、といってもいいかもしれません。死ぬ直前には、デスクと椅子とPCだけあればいいと思っています。PCは、私にとっては生きがいの糧のようなものですので、これが使えなくなったら、すぐ病気になりそうです。使い過ぎても病気になりますが。

 さて、話は少し飛びますが、捨てる捨てないは個人の自由です。そんな中で、物を捨てたいのに捨てられない人がいるでしょう。それにお困りでしたら、ぜひとも、以下に書くことを実践してみてください。私がやっていることです。

1.1つ買ったら、1つ以上捨てる。まずは物を買うときに、代わりに捨てる物を1つ以上選びます。捨てる物が決まるまで、新しい物は買わない。1つ買ったら、2つ捨てれば、いずれ物はすべてなくなります。

2.いま部屋にある物を、必要な物、不必要な物、そしてどちらか分からない物、の3つに分類します。

 いま部屋にあるわけですから、不必要な物は基本的にないはずですが、でも、捨てるのが面倒で、とりあえずそのまま置いてある物が結構ありませんか?それはたぶん、ゴミの捨て方をよく把握していないだけだったりします。市町村ごとにゴミの収集日は異なります。大きく分けて、一般ゴミ、プラ、資源ゴミの日が各曜日ごとに決められています。決められた指定袋に入れて捨てるだけです。袋に入るものなら、大抵は捨てられます。服、カバン、家電、なども捨てられます。ただし、バッテリーは外す必要があります。たとえば、雑誌、新聞、本などはどんどん増えてきます。それらがなかなか捨て慣れない人もいるでしょう。でも、捨て方は簡単です。2週間に一回?定められた資源ゴミの日に束ねて捨てるだけです。したがって、まずは不必要と思われる物は、とまどうことなく、えんやとゴミの日に捨てましょう。

3.必要か不必要か分からない物は、一ヶ所にまとめましょう。そして、1年経っても使わないのであれば、みんな不必要な物として、捨てましょう。

 1年以内に使った物は必要な物として、そこから取り除きましょう。これは、紙類などの時に極めて有効な方法です。一ヶ所に積み上げておけばいいだけです。そして、1年後に束ねて、資源ゴミとして捨てましょう。

4.カラーボックスに空白を造りましょう。物が減ればスペースが生まれます。空いたスペースをまとめれば、カラーボックスの一区間もすぐ空きます。

 カラーボックスのスペースが一つずつ空いてくると、なぜか不思議と気分もすっきりしてきます。それはなぜでしょう。それは、あなたの部屋はあなたを写す鏡だからです。あなたの部屋はあなたの頭の中であり、心の中です。頭の中が整理できていないと、それが部屋の散らかりに現れます。心の中が乱れていると、部屋も乱れます。部屋をきれいにすることで、頭の中や心の中がすっきりしてくるはずです。これは、鏡の前で、自分の顔に笑顔を作るのと同じ効果であると、私は思っています。