ビタミンD
連休も最終日になり、家の中にコモっていると体がなまるので、せめてと思い、朝散歩しました。近所には、すれ違うと必ず挨拶してくれる住宅地があります。古い住宅地なので、年配の方が多いためでしょう。15分ほど歩くと公園があり、いまはめずらしいですが、土俵がありました。昔は子供相撲大会などに使ったのか、いまも使っているのかは知りません。公園には裏山があり、階段を上ると眺めの良い場所に到達します。お年寄りが階段を上り下りして運動していました。上からは住宅地が一望できました。往復30分の散歩から帰って、庭木や花に水をやり、部屋に戻ると空気が悪いのに気がつきましたので、窓を開けて換気しました。晴れた朝に散歩すると、誰でも気分がスッキリするはずです。
コロナウイルスが流行して1年以上が経ちました。最初はテレワークなどが急きょ始まって、意外と結構便利だなと思っていたのですが、ウイルスに感染しないように非常事態宣言下では外出自粛が要請されています。その結果、室内にいる時間が増えてしまうのは必然です。当然ではありますが、日光を浴びる時間も極端に減るでしょう。どうでしょうか、最近10分以上日光を浴びたことはありますか?むかし、幼年期には日が沈むまで外で遊んでいるのは普通でした。テレビや、ましてパソコンもありませんでしたので、それしかやることがなかったからですが。日光を浴びると皮膚でビタミンDが合成されるそうです。細胞内にミトコンドリアが組み込まれている辺りと関係しているのでしょうね。専門家ではありませんので、詳細は知りません。
ビタミンDは、カルシウムから骨を造ったり、免疫機能を向上するために、欠かせないものであることはよく知られています。日光を浴びるだけでなく、サプリメントなどでも適度に摂取することが推奨されています。いずれにせよ、家の中にずっといると、骨が脆くなり、免疫機能が落ちてしまうことになりますね。ただでさえも、運動不足になってしまいますから、ますます、ひ弱な人間になってしまうかもしれません。ごく最近の研究では、ただビタミンDを摂取しても、まだ不活性の状態で体内に吸収しずらいという報告があるそうです。新鮮なフルーツや野菜などを食べて、腸内細菌を元気にしておくことで、ビタミンDの吸収を促進することができるそうです。腸内細菌については、すでに、「脳より腸」のところで、書きました。さらに、ビタミンDを活性化する過程では、腸だけでなく、肝臓や腎臓も深く関係しているようです。
「普通に生きる、とは」のところでも書きましたが、ぜひとも、30分くらい日光を浴びながら散歩して、朝食にはフルーツでも食べてみてはいかがですか。なにか変わるかも。